第1回 生物多様性オンラインカフェ 報告書

イベント概要

  • イベント名:生物多様性オンラインカフェ【私たちとっての生物多様性・環境問題をシェアしよう!】
  • 参加者:Connextのメンバー、外部参加者3名
  • 日時:2020年4月19日(日) 14時~16時
  • 方法:Web会議アプリZOOM

生物多様性オンラインカフェの位置付け

 生物多様性オンラインカフェ(以下カフェと略記)は今後10年の仕組みづくりの活動である。しかしキーワードを「学校教育における環境教育」とした場合、一致しない可能性が考えられる。ただし、Connextでは初期から学校関係のトピックで活動したいということと、同世代の環境活動を支援したいという2つの想いがあり、前者を10年の振り返りに、後者を今後10年の仕組みづくりとすることにした。「環境カフェ」自体は国立環境研究所の生物・生態系環境研究センター主催のものがあるが、こちらは専門家主催のイベントで、ほかにネット上では市民主体で積極的に行っているものが見つからなかった。私たちと同世代の高校生や大学生が、環境問題や生物多様性について気軽に話せるイベントを開催することで、環境活動をやっている「ユース」のつながりを広げることに貢献できると考えた。この「つながりをつくる機会を提供する仕組み」は今後10年だけでなく、その先も、カジュアルなユースの環境コミュニティをつくることに寄与できると考えている。

目的

  • ユースによる生物多様性や環境問題に関する話題を共有する場を設けることによって、それらに関する意見をユース同士で共有し、相互に理解を深める。
  • 環境活動をしているユースとこれから環境活動をしたいユースをつなげるカフェを基本として、環境に関する話題の相互理解にとどまらず、イベント外での参加者のつながりをつくり、ユースの気軽な環境コミュニティ創出の基盤をつくる。
  • 当初計画していた対面での同様な企画が実施できなくなったため、対面イベントの特性を生かしたテーマを変更する必要が生じ、軌道修正のヒントを得る。

募集方法

 生物多様性に関心のある関東在住のユース(15~30歳)を対象に募集。最大で10名募集としたが、企画当初より実施までの時間が短くなってしまったためメンバーのSNSや友人等に声をかけるにとどまった。参加申し込みはGoogleフォームを使用した。

当日の流れ

  1. 生物多様性ユースアンバサダー・COND等の説明(担当:川辺)
  2. 本日の開催概要(担当:川辺)
  3. 身近な自然の写真を用いた自己紹介(以下担当:平間)
  • 自己紹介に関する質疑応答

全体テーマを「関東の環境問題・生物多様性について」とした一方で、議論に関する具体的なテーマを決めず、自己紹介から質問や議論につないでいくことを予定した。初めは自己紹介と直接的に関わる質問をしてそれに回答していったが、途中から話が飛んで「関東の環境問題」という主軸から離れてしまった。

  • まとめとフィードバックシート記入のアナウンス

フィードバックシート

イベント終了後、Googleフォームを使って、参加者にフィードバックシートを記入させた。アンケートの項目は9つで、「名前」、「今回のイベントをどこで知ったか」、「なぜイベントに参加しようと思ったか」、「今回参加した感想」、「今後議論したいテーマ」、「改善して欲しいところ」、「今後イベントを開催する際に案内を送っても良いか」、「個人的に連絡を取ってみたい人はいるか」、「その他 質問事項」を用意した。(https://docs.google.com/forms/d/1uKio9HSKAtLd6OUdsXPJafOgo8Kw7u7ab1pnzjjDY40/edit

結果

  • 参加者の身近な自然を紹介するだけでも参加者の興味・関心が広がったように感じる。また、全員が近い年代ということもあり、率直に自分の意見を発言できる場となった。
  • イベントの主催そのものが初めてだったため大変だったが、参加者の発言量が多かったと感じた。今回のイベントを経験し、オンラインでより達成しやすい活動目標をつくるヒントを得ることができた。

今後の課題

  • 初めてのイベント開催ということもあったが、広報に時間をさけず、参加者が思うように集まらなかった。
  • 外部参加者が少人数だったが、カフェ中の議論が盛り上がった。当初10名の参加を想定いたため、もし最大人数が参加した場合は時間が今回より多くかかったり、議論が不完全燃焼になったりしてしまうことが懸念される。ZOOMの機能であるブレイクアウトルームを利用してグループ分けをすることも必要かもしれない。
  • 質問を含めた発言の仕方をアナウンスする必要がある。中盤までは、挙手性で問題なかったが、終盤になる議論が加速すると、特定の話者が主張し合うような場面もあった。チャット機能を有効活用するほか、基本的にミュートにして、話者のみがミュートを解除するという方がいいかもしれない。
  • 私たちの生物多様性カフェには「活動の輪を広げる場を提供する」という大きな目標がある。しかしオンラインであると、直接連絡先を交換したり、イベント後に個人的に話したりといった、対面でのコミュニケーション時には自然に行われる行為につながりにくいと感じた。そのため、活動の輪を広げるために、会の進め方やその後のコミュニケーションをサポートする方法を考えていく必要があると考えられる。
  • 活発な意見交換のためには、やや具体性のテーマが必要かもしれないが、「関東」の範囲内に関するテーマで今回のように活発な内容にするためには工夫が必要だと考えられた。

今後の進め方について

  • しばらくは対面でのイベントが実施できないため、今後も同様なオンラインでのトークセッションを行う。特に画面共有ができるアプリケーションを使用することで、各参加者がアイテムを用いて話をすることができるので、画面共有を活かしたテーマでイベントを企画したい。
  • 今後のテーマ設定に関しては、未定ではあるが地域を多角的に見ていくテーマにしたい。これによって、参加者は自分の住む地域を今まで見ていなかった角度から見ることができ、地域のことにより関心を持つようになるのではないかと考えている。具体的なトピックも、関東地方の特徴的な問題提起ができるようなものにするよう心掛けたい。
  • 開催頻度は特に定めていないが、このまま2~3ヵ月毎に1度開催していきたい。

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