『自然に配慮したライフスタイルの転換』NBSAPフォーラム分科会におけるCOND報告書

概要

  • イベント名:生物多様性国家戦略を考えるフォーラム~自然に配慮したライフスタイルの転換~
  • 日時:2021年3月18日(木) 10:00~12:30
  • 主催:国際自然保護連合日本委員会(IUCN-J)
  • 会場:オンライン(Zoomウェビナー)

2021年3月18日(木)の10時から12時30分にZoomウェビナーによるオンラインイベント「自然に配慮したライフスタイルの転換」を開催しました。

国際自然保護連合日本委員会では、生物多様性国家戦略への注目喚起・次期生物多様性国家戦略に向けた最新情報を共有・過去の国家戦略の課題の克服のための議論を目的として「生物多様性国家戦略について考えるフォーラム~自然共生社会の設計図作りに参加しよう!~」と題したオンラインイベントを3月11日から4月6日までの期間で全7回のシリーズで開催しました。共催団体であるCONDは2つ目の分科会としてライフスタイル転換をテーマとした分科会を開き70名近い方に参加していただけました。

プログラム

  • 10:00‐10:10 開会・趣旨説明
  • 10:10‐10:35 基調講演:水野哲男様(オーストラリア日本野生動物保護教育財団)
  • 10:35‐10:45 話題提供:來住南輝様(愛知県環境局環境政策部自然環境課 )
  • 10:45‐10:55 話題提供:加藤超大様(公益社団法人日本環境教育フォーラム)
  • 10:55‐11:05 話題提供:倉石東那様(持続可能な社会にむけたジャパンユースプラットフォーム事務局)
  • 11:05‐12:15 パネルディスカッション
  • 12:15‐12:25 質疑応答
  • 12:25‐12:30 閉会

当日の流れ

  • ・趣旨説明
  • 本分科会は、ライフスタイルの転換について行動変容、特に関心が低い層の行動変容に焦点を絞っての検討を目的としました。ベースとなるのが、CONDが考える行動変容のためのステージモデルとなります。行動変容の為には関心の度合いを5つのステージに分けて、それぞれの段階に対して適したアプローチをしていくことが有効であるとCONDでは考え、解説しました。
  • ・基調講演
  • 水野様より、海洋プラスチック等の身近な問題から、人は何を学び、自然との共生に向けてどのように行動をすべきかをオーストラリアでの事例を介してのご講演をして頂きました。
  • ・話題提供
  • 來住南様からは「生物多様性保全のために私たちができること」として愛知県における生物多様性に関する世論調査の考察や取組事例の紹介を、加藤様からは知識と体験から学ぶ環境教育により環境問題を自分事化する事を、倉石様からはユースによる環境問題への取り組みの紹介及びCOND行動変容モデルの整理を話題提供して頂きました。
  • ・パネルディスカッション
  • 基調講演及び話題提供から、COND行動変容モデルの「少し関心がある」ステージに位置する低関心層に対し、自然に配慮したライフスタイル転換を促すためにはどうしたら良いのかについて議論を行いました。水野様・來住南様・加藤様・倉石様及びCONDから芝崎の参加となり、進行役である矢動丸からの質問形式としました。
  • ・質疑応答
  • 基調講演、話題提供及びパネルディスカッションを踏まえて参加者より寄せられた多数の質問を、パネリストの方に回答していただきました。

まとめ

事後アンケートより、多くの貴重なご意見をいただきました。また、参加者の年齢層が20代から70代と幅広く、所属も様々な方が本分科会にご参加いただいたことが分かりました。

分科会後の4月6日(火)フォーラム最終回である全体会では、他分科会主催団体の全5団体が分科会での成果を共有し、自然共生社会に向けた戦略について議論を致しました。

フォーラム終了後には、「次期生物多様性国家戦略に期待する、5つの戦略(仮)」として提言書を作成し、共催団体と国際自然保護連合日本委員会の名義で環境省に提出を予定しています。

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