概要
- 名称:第一回気になるあれってなに? 暮らす×遊ぶ×働く里山
- 日時:6月 17 日(木) 20:00~21:30
- 主催:FLT
- 共催:Change Our Next Decade
- 会場:Zoomを用いたオンライン開催
- 内容:本イベントは、「一人ひとりに心のものさしを提供する」を理念に活動する団体FLTとCONDの里山チームとの協働で開催しました。当日は、FLT、CONDそれぞれのメンバーと外部からの参加者、計11名が参加しました。参加者は「明日から里山に移住することになった」という設定のもと、シミュレーションワークを行いました。「遊ぶ・暮らす」と「働く」の2テーマにおいて、移住先の地域の課題を解決するためにはどうしたらいいか、グループに分かれて考えました。
イベント当日の流れ
- ディスカッション
はじめに、「課題・資源マップ」を使用して、里山に存在する資源(森林、農家、猟師、田畑等)と、課題(人口減少、産業の衰退、少子高齢化、生物多様性の減少等)を参加者に提示しました。
参加者は里山に暮らす住民であるという想定で、「資源を使ってどのように課題を解決できるか」を、2つのテーマ(「暮らす・遊ぶ」「働く」)ごとに、グループに分かれて課題の解決策を考えました。グループでの話し合いでは様々な背景を持った参加者が積極的に意見を交わしました。
あるグループの「暮らす・遊ぶ」のテーマでの話し合いでは、「獣害」という課題に対する議論を行いました。獣害は人と野生動物との距離が近くなることが原因として考えられることから、「野生動物が侵入しやすい場所である耕作放棄地の整備」や「野生動物の出現情報の充実」を求める意見が多くみられました。
次に、あるグループの「働く」のテ―マでの話し合いでは、「産業の衰退、文化の消滅、森林の荒廃」という課題に対する議論を行いました。本議題に対し、「野焼きの迫力さを活かし、それをインターネットで公開することで観光資源に出来ないか」や「森林資源からできた商品をネット販売できないか」など、今後の里山管理に活かせるアイでディアを共有することができました。
- 事例紹介
グループでの話し合いの後は、「暮らす・遊ぶ」「働く」のそれぞれのテーマで実際に里山でどんな取組が行われているかの紹介を、里山チームから行いました。例えば、課題の1つである「少子高齢化」については、鳥取市の事例を紹介しました。この事例では、田舎暮らしの定住体験の施設を設けるなど、自治体が主体的に地方移住を進めていることを紹介しました。
最後に
2時間という短い時間ではありましたが、事後アンケートを行った結果、里山への関心が「高まった・やや高まった」という方が約80%となり、参加者それぞれが里山に関する課題や、解決に向けた取り組みなどについて考えるきっかけになったと感じています。
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