過去の取り組み 生物多様性ユースアンバサダー/メッセンジャー

生物多様性ユースアンバサダー

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概要

「未来を変えるユースの代表」

日本各地の「生物多様性を守るために自身の 地域で行動を起こしたい」ユースを30名「生物多様性ユースアンバサダー」としてIUCN-Jが 任命しています。北海道、関東、中部、近畿、 中国、九州の6エリア全10チームに分かれ、 1年~1年半の期間、地域に根ざした活動を行います。

ユースアンバサダーの活動

各チームで取り組む課題を定め、CBD-COP10後の「国際生物多様性の10年」の振り返りと2021年以降のユース活動の仕組み等を検討しています。アンケートやインタビューを通して過去10年の成果や課題を調査し、次の10年に向け、イベントの開催や新たな仕組み作りに注力しています。

チームごとの取り組み内容

No. チーム 都道府県 人数 世代内訳 キーワード(取り組むテーマ)
1北海道北海道2社会人1名
博士課程1名
外来生物/野生動植物/湿原保全
2Connext
関東①
東京都
千葉県
4高校生2名
社会人2名
東京湾の干潟と人々の関わり
3関東②栃木県
千葉県
2高校生2名 海洋保護区
4関東③埼玉県
東京都
3大学生2名
社会人1名
都市の人々と絶滅危惧種
5関東④東京都2大学生1名
社会人1名
首都圏における野生動物管理
6関東⑤東京都
神奈川県
4高校生1名
大学生1名
社会人2名
都市緑地とユースの関わり
7中部愛知県2大学生1名
大学生1団体
地元の環境整備、若者(担い手)の育成
8近畿和歌山県
奈良県・兵庫県
3高校生2名
浪人生1名
絶滅危惧種(希少種)
9中国広島県
岡山県
2高校生1名
社会人1名
河川×次世代
10九州大分県
鹿児島県
2高校生1名
大学生1名
生物多様性と文化

各チームでの活動詳細

外来生物/野生動植物/湿原保全 – 北海道チーム

北海道チームはユースアンバサダー2名で活動をしていましたが、6月末よりユースメッセンジャー1名を加え、現在3名で活動をしています。今は10年の振り返りテーマに沿った生物多様性に関する取り組みや条例等を中心に情報収集し年表を作成しています。今後は収集した情報を元に関係機関へヒアリングを行う予定です。また、InstagramとTwitterにて活動状況や北海道の自然情報等を発信しています。

東京湾の干潟と人々の関わり – チームConnext(関東①)

「東京湾の干潟と人々の関わり」というキーワードを基に、保護する人・生活する人という2つの軸について調査していくこととしています。また2030年までの目標として、人と干潟の繋がりを身近に感じられるようにすることとしました。そのため、生物多様性オンラインカフェを実施し、干潟の問題や将来についてユースと対話するイベントを開催しています。

海洋保護区 – チームFleure(関東②)

海洋をキーワードに活動しています。関東全域を対象として、乱獲やプラスチック問題を中心とした海洋汚染問題や海藻の保全について、経済や政策と絡めて10年間の振り返りを実施します。未だかつてないスピードで海が破壊され、この20年で、多くの水生生物が生きていけなくなるといわれています。今一度、豊かな生物多様性と生態系を支えている海の価値を人々に届け、ユースとして一石を投じます。

都市の人々と絶滅危惧種 – 関東③チーム

チーム全員が環境教育に関わり、関心を寄せていることから環境教育に関連する活動をしていきます。東京都と埼玉県を活動エリアとして生物多様性を保全し維持する重要性を訴えていきます。具体的には、まずSNS発信で活動エリアの絶滅危惧種への取り組みや外来種との関わり方を自分たちも学びながら生物多様性の重要性への理解を促していきます。また自然観察会の実施についても検討しています。

首都圏における野生動物管理 – 関東④チーム

現在の野生生物の管理方法に限界を感じ、更なる生態系への負の影響や人と野生動物の軋轢が増加してしまうことを止めるべく、捕獲した動物の利活用としてジビエ文化の活性化・定着を図ることを目指して活動しています。2030年までにジビエの流通システムと野生動物管理従事者の職の安定を確保することを目標に、捕獲事業者・食肉処理施設・販売所の3者のマッチングを進めるためにヒアリング調査や現地視察を実施しています。

都市緑地とユースの関わり – 関東⑤チーム

「都市部のユースを対象に、自然と触れ合いたい人を増やす」事を2030年までの目標としています。都市化の進行により緑地面積が減少しており、若者世代を中心とした、自然とふれあう機会の消失に対して課題意識を持ち、都市部のユースと都市緑地の関わりの現状をアンケートやインタビューを通じて明らかにするべく活動を行っています。今後、結果をさらに解析し、より多くのユースが自然とふれあうために必要なことは何なのか、次の10年に必要なことも含め検討していきます。

地元の環境整備、若者(担い手)の育成 – 中部チーム

2050年までに「人と自然の共生する社会」を実現させるため、2030年までに地元の環境整備ボランティアに参加しやすい状態を創出することを目指しています。その一環として、「若者向けの環境学習の普及」に注力し、地元の環境保全NPOへのヒアリング調査や小学生を対象とした出前授業を実施。
学校の授業以外での生物多様性や環境整備ボランティアの普及方法として、動画の作成なども検討しています。

絶滅危惧種・希少種 – 近畿チーム

「絶滅危惧種・希少種」をキーワードとし、2030年までに人間と野生動植物がwin-winになる関係を作る、という目標実現のために活動しています。生態系と人間、どちらかが得をするという方法には限界があります。将来にわたって保全に取り組めるようにしたいと考え、現在、近畿地方における生態系保全に取り組む団体へのインタビューを進行中です。「人間と野生動物のwin-winな関係」について検討していきます。

河川×次世代 – 中国チーム

「河川と次世代」をキーワードに変更して活動をすることにしました。方法としては倉敷市からの助成
金をいただいて、みずしま財団の方と協力して今後の10年に向けた活動を進めていくことになりました。また、過去の10年間の取り組みについても、スケジュールを確認しながら手法も検討しながら進めているところです。

生物多様性と文化 – 九州チーム

「生物多様性と文化」をキーワードとし、奄美大島を中心に活動しています。季節の動植物や環境問題についてInstagramやTwitterでの紹介をはじめました。今後の活動としては、奄美大島や九州で活動する方へのインタビューを行っていきます。7月末には、奄美大島で認定ガイドとして活躍する國宗弓穂さんへインタビューを行いました。今後、インタビューの内容は記事にしてnoteやSNSで随時発信していきます。


生物多様性ユースメッセンジャー

ユースのメッセージを集める重要な役割

CONDでは国内外の会議にてユースの意見を発信するために日本全国からメッセージを集めています。そのため、日本各地でユースのメッセージを集める「生物多様性ユースメッセンジャー」という重要な役割を新設しました!各地域で個人や団体で集める、「生物多様性ユースメッセンジャー」同士でチームを組みインベントを開催して集める等々、集め方は自由です。日本各地のユースの積極的な活動を期待しています!