インタビュー概要
- 日時:令和2年8月29日(土)10:30〜12:30
- 場所:小田急本厚木ミロード内カフェ
- ヒアリング先:Japan Hunter Girl’s(JHG)田坂代表、落合副代表、脇島書記・広報
- 当方参加者:大依、浅岡
- 対象者へのアポ取りの方法:問い合わせフォーム及びメール
目的
猟友会に所属され精力的に活動されている狩猟者の声を聞き、現場の実態を把握し、狩猟者のニーズを捉えること。
質問内容
- JHGさんがどのような取り組みを行われているのか
- 始めるに当たって苦労したこと
- 活動を行う上での課題
- 今後の活動の展望/取り組んでいきたいこと
- 生物多様性ユースアンバサダーとしてお手伝いできることはないか
調査により得られたもの
特に若手の視点、女性の視点からの狩猟者としての意見を得ることができ、生物多様性ユースアンバサダーとして、生物多様性の重要性についても伝えることができた。今後の協力の可能性についても言及があり、活動の幅を広げる機会となった。
反省点
当日のヒアリング参加者とメールの連絡者が異なったため、参加する者が連絡を取ること。
調査結果
〈昨今の狩猟情勢について〉
狩猟者の高齢化が進む中、狩猟のブームにより免許を取る人が増えたように思う。しかしながら、続けていく環境が整備されておらず、狩猟も個人単位で単独で行っている人が多い。
撃ち殺して終わりという残酷なやり方が目立ち、獲って楽しかったからそれで終わりという狩猟には疑問を持っている。
共生・共存を目指しつつ、どう活かしていくかが重要。
〈活動内容について〉
自分で食べるものを自分で取りたいから始めた。資格を取り、銃を譲ってもらい、家族で猟をしている。
食育という視点と、管理という視点から活動している。ジビエの解体について見学する機会を設けたり、狩猟のお試しイベントを開催している。
シオヤさんの解体場を貸してもらっているが、皆んなで使える処理場が必要だと思っている。しかしながら、補助金は国が1/2、自治体が1/4で、1/4は自分たちで負担しなければならずなかなか難しい。
卸売りもしている。本気を出せば週1回猟に出て、肉を獲ってくることはできる。有害駆除の一環としてやっている。
〈会をつくることになったきっかけ〉
県の猟会との軋轢があった。青年部と並ぶ立ち位置で、会長からガールズの組織を作ったらどうかという提案があり、活動をしていたが、周りからとやかく言われる声が多く、活動がしづらかった。猟友会も高齢化が進んでおり、このままでは先がないと思った。
〈これからの活動について〉
活動の幅を広げていきたい。活動を認知してもらうためにメディアに取り上げてもらうことも模索していきたい。農家に人を呼び込むことや、資格取得の支援、処理場の設立、ジビエを広めることなどやりたいことは様々。メンバーには料理研究家もおり、料理教室も開催している。鹿肉とイノシシ肉を夏用と冬用でパッケージ分けを行い、レストランに売り込んだりもしている。調理施設を備えたジビエカーでジビエをPRすることも案の一つ。ラムとかに並ぶ第4の肉としてジビエを確立させたい。
神奈川県の自然環境保護センターに勉強会を開催してもらった。神奈川県も鹿の管理に力を入れており、増えすぎた鹿の数を適正な数に戻す必要がある。今後はドローンを使った生態調査なども必要だと思う。
生物多様性ユースアンバサダーの活動にも興味を持っており、人を集めたBBQでの試食会、生物多様性の勉強会など、環境と食について知ってもらう機会を一緒につくれたらと思う。
今後の課題
生物多様性についての勉強会の開催、バーベキューでの試食会、飲食店とのマッチングに際してのサンプルの提供等、JHGさんと協力して活動を行うにあたり、よく情報交換を行いながら、連携を取る。
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