いでんしどらいぶ
Gene drive
通常のメンデル遺伝の50%の確率を越えて子孫に遺伝子が伝わる、つまり、特定の遺伝子が偏って遺伝する現象。マラリアやデング熱などを媒介する蚊に単純に改変遺伝子(マラリアという病気の伝達を防ぐ遺伝子)を導入して放つだけでは、野外の蚊の個体群全体にその形質を広めることは難しいが、遺伝子ドライブを実現できれば、改変遺伝子を急速に集団中に広められることができる。一方で、「遺伝子ドライブ」によって改変された生物が自然界にで拡散されてしまうことで、生態系や種の遺伝的多様性に多大な影響が及ぶ可能性も懸念されている。